キャリア教育プログラム「イベプラ」とは?
今まで授業に興味を示さなかった生徒も火がつく、新しいキャリア教育授業「 イベプラ 」。
ゲーム・大会形式で、一人ひとりが役割を持ち、チームワークを発揮しながら、イベント企画の
社会・ビジネス体験をしていく授業です。
また、2コマ(1コマ:50分想定)以上から授業ができ、内容もイベント企画のみでなく、「寄付体験」を入れたバージョンなど、フレキシブルに対応できます。
プログラムの目指すゴール
「なんとなく大学へ進学」「消去法で進路選択」ではなく、自身の「好き」「得意」を活かしながら積極的に進路選択を考えられるようになることを目指します。
終了後には、「自分の好き・得意・性分を活かせる分野がある」「周囲から自分が必要とされる仕事・役割がある」「価値観を大事にして進路を考えてもいいんだ」という言葉が聞かれるようになります。
プログラムの特徴・メソッド
【1】大学卒業後の「リアルなビジネスの姿」に触れることで、偏差値以外の価値観があることに気づく
→「アイデアを出す」「形にまとめる」「伝わるように表現する」「時間管理」などのどれか一つでもおろそかにすると、結果を出せなくなるシビアさを体験。
→課題に取り組み、完成させた成果物(ポスター・企画シート)が、リアルなビジネスのルール(顧客目線・クライアント目線・効率)で評価される体験。
【2】他者とのコミュニケーションの場を作ることで、他者から見た自分の「好き」「得意」に気づく
→役割(つくる・伝える・支える)を持って仲間と課題に取り組む体験。
→自身または仲間の果たした「役割」をお互いに振り返り、フィードバックされる体験。
プログラム全体像
1.実践活動授業(2コマ~4コマ) |
「仕事の世界って厳しい!くやしい!」
イベントを企画し、募集ポスターを作る課題に取り組む。顧客の視点、スポンサーの視点から評価することで、ビジネスの世界で求められること(=それは偏差値だけではないということ)に気づく。(110分~220分) |
2.事後学習(1コマ~2コマ) |
「じぶんの好き・得意が見つかった」
実践活動授業の中でそれぞれがどのような役割を果たせたかをふりかえり、お互いのコミュニケーションを通して、自分の好きなこと・得意なことに気づく。(50分~110分) |
NPO法人ブラストビートのエッセンスを凝縮
ブラストビートは、過去2年間で、高校生など10代の若者がミニ音楽会社を立ち上げてライブイベントを企画・実施するという教育プログラムを全国で10以上展開してきました。
ただ、授業後の活動で、期間も3~4ヶ月かかるため、導入に対していくつか越えなければいけない壁がありました。そこで、先生方の声もあり、ブラストビートのプログラムを授業でできるように、学びのエッセンスを凝縮したものが「イベプラ」です。
2011年には千早高校と学芸大付属高校で、生徒たちがチームでイベント企画とポスター制作に挑むという、社会のしくみやビジネスを体感できる授業も実施しました。千早高校の生徒はその後、ユニクロとの連携で、地域にある幼稚園や高齢者施設を回り、手作りポスターで古着回収を呼びかけ、地域のつながりのなかで学びが活きる本物体験も積みました。